本章では、テキストエディタ画面の機能について説明します。 テキストエディタ画面は、text editor ボタンをクリックすることで表示されます。

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テキストエディタ画面への遷移について
テキストエディタ画面への遷移は、ファイルの選択状態やプロジェクトの選択状態によって制限されています。
遷移できないときは、text editor ボタンがクリックできない状態で表示されます。

テキストエディタ画面には、次の3つのモードが存在します。

  • normalモード
  • PS-configモード
  • jobScriptEditorモード

これらのモードの切り替えは画面上部のドロップダウンリストで行ないます。

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モード切り替えについて
テキストエディタ画面に遷移する前に、グラフビュー画面で選択したコンポーネントによっては移行できないモードがあります。

normalモード

本節では、normalモードおよび全モード共通の機能について説明します。

テキストエディタ画面を開いた時、通常はnormalモードとして起動します。このモードは、タブエディタとなっており、グラフビュー画面で選択していたファイルが1番目のタブに読み込まれた状態で起動します。

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  構成要素
1 ファイルタブ
2 新規ファイルOpen ボタン
3 read only スイッチ
4 save all files ボタン

ファイルタブ

開いたファイルのファイル名が表示されます。現在表示中のタブは、青色で示されます。 ファイルタブのファイル名をクリックすると、save または close without save の2つのメニューが表示されます。

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save をクリックすると編集した内容が保存されます。ただし、この状態ではプロジェクト自体は未保存のため、画面上部のrevert projectボタンをクリックすると編集内容は破棄されます。

close without save をクリックすると、編集内容を破棄してそのタブを閉じます。

新規ファイルOpenボタン

新規ファイルOpen(+)ボタンをクリックすると、新規ファイルを作成するための画面が開きます。

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有効なファイル名を入力し、 open ボタンをクリックすると空ファイルが作成され、タブ表示されます。 ファイルの内容を追加して保存してください。

read onlyスイッチ

read onlyスイッチを有効にすると、表示されたテキストが読み取り専用となり、変更できなくなります。
テキストファイルの内容を確認するときなどにご活用ください。

save all files ボタン

save all files ボタンをクリックすると、現在開いている全てのタブと、後述のPS-configモードで設定中のパラメータスタディ設定が全て保存されます。
ファイルタブの save メニューと同じく、この状態ではまだgitリポジトリにはコミットされていないため、画面上部のrevert projectボタンをクリックすると編集内容は破棄されます。

PS-configモード

本節では、PS-configモードの機能を説明します。

パラメータスタディ機能自体は、PSコンポーネントに解説されているので、そちらも合わせてご確認ください。

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  構成要素 説明
1 targetFiles入力エリア パラメータスタディ実行時に、パラメータ値で内容を上書きする元になるファイルを設定します
2 parameters入力エリア パラメータスタディ実行時に使われるパラメータ空間の定義を行ないます
3 scatter設定入力エリア パラメータスタディ実行前に、各サブコンポーネントに個別に配布されるファイルの設定を行ないます
4 gather設定入力エリア パラメータスタディ完了後に、各サブコンポーネントから回収するファイルの設定を行ないます

jobScriptEditorモード

本節では、jobScriptEditorモードの機能を説明します。

jobScriptEditorモードでは、編集中のテキストファイルに対して、バッチシステムに投入するジョブスクリプトの冒頭部分に記載するオプション行を対話的に生成、編集する機能を提供します。

起動直後は、normalモードと同じタブエディタの右側の領域に HPC center ドロップダウンリストが表示されます。

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  構成要素 説明
1 HPC center ドロップダウンリスト ジョブを投入する対象のスパコンを選択します

HPC center ドロップダウンリストから、ジョブを投入する対象のシステムを選択すると、そのバッチシステムで使われるオプション内容を入力するフォームが表示されます。

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  構成要素
1 insert ボタン
2 remove ボタン
3 clear ボタン
4 load ボタン
5 register ボタン
6 オプション入力フォーム

insertボタン

insert ボタンをクリックすると、オプション入力フォーム のオプション値を、ジョブスクリプトに適した形式にして、タブエディタ側で開いているファイルの先頭部分に挿入します。

また、タブエディタ側で開いているファイルに既にオプション値が挿入されていた場合、insert ボタンのラベル表示は update に切り替わります。 update ボタンをクリックすると、既に入力された内容が現在の設定値に置き換えられます。

removeボタン

remove ボタンをクリックすると、insert ボタンで挿入されたテキストを削除できます。

clearボタン

clear ボタンをクリックすると、オプション入力フォーム に入力済みの内容を初期値に戻します。 このとき、タブエディタ側のファイルに既に挿入された内容はそのまま残ります。

loadボタン

load ボタンをクリックすると、register ボタンで保存したオプション設定を オプション入力フォーム に読み込みます。

registerボタン

register ボタンをクリックすると、オプション入力フォーム に入力された設定値に名前を付けて保存することができます。 保存した内容を load ボタンで読み込むことで、複数のスクリプトに同じ設定を容易に入力することができます。

register ボタンで入力した内容はプロジェクトのファイルとは別の場所に保存されているため、他のプロジェクトで用いた設定値を呼び出すことも可能です。

設定値の保存先について
register ボタンで保存した設定値は、CONFIG_DIR 配下の jobScriptTemplate.json 内に保存されます。
CONFIG_DIR についてはWHEEL起動時に指定しているので、詳細は 起動方法 をご確認ください。

保存済の内容を削除する時は、load ボタンをクリックしたときに表示されるリストの右端にあるゴミ箱アイコンをクリックしてください。

オプション入力フォームの入力値について
jobScriptEditorモードのフォームでは入力された値のバリデーションは行なっていません。
例えば、指定可能な書式とは異なる形式でオプションを設定していたり、認められているリソース以上のリソースを要求するようなオプションを入力していたりしても、ジョブスクリプトは生成されます。
そのためユーザ自身で利用するシステムのドキュメント等を確認して有効な設定値を入力してください。


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